おちゃまるの頭の中

上智大学に通う現役大学生おちゃまるが、「いつもの学びをちょっと楽しく」を目指してためになるようなならないようなくだらないことをつらつら書くブログです。

診断書診断書なしでも‼︎ミソフォニア(音嫌悪症)がすべき受験の対策

こんにちは。静岡県産のおちゃ(@ocha_shizuoka)です。

 

先日、この記事でもお話ししたように、私は人生の大部分をミソフォニアとして過ごしております↓

ochamaru.hatenablog.com

 

 

高校受験も大学受験も、ミソフォニアを持ったまま、全て一般受験で挑みました。

現在所属している上智大学も、一般受験で合格しています。

しかし、私のトリガー音の一つに鼻をすする音があったため、受験にはだいぶ影響がありました。

 

そこで、今回はミソフォニアの大学受験での対策について、経験を踏まえて書いていきたいと思います。

 

【目次】

 

 

私の状態

私の受験時の状況を簡単にまとめると以下のような感じです。

  • トリガー音は鼻をすする音、咀嚼音
  • 周囲からの理解はあまりない
  • 診断書なし
  • 教員への相談もなし
  • 別室受験はしていない
  • 心療内科に通院
  • 高校受験は3校、大学受験は10校以上受験
  • 結果としては、地元の公立高校→上智大学に進学
  • 推薦受験はしたくなかった

 

先生への相談・診断書はなし

なぜ先生への相談や診断書を書いてもらわなかったのかという点についても、こちらの記事(https://ochamaru.hatenablog.com/entry/misophonia)に詳しく書いているのですが、主には

  1. 教員への不信感・諦めがあった
  2. それゆえ診断書の提出の際、ミソフォニアについて教員に相談したくなかった
  3. 高校に通院を止められており、別室受験の申請に診断書が間に合わない
  4. そもそも疾患として正式に認められていないミソフォニアを理由に別室受験をすることに、若干の罪悪感があった

ことが理由です。

 

そのため、この記事はミソフォニアであることを周囲に言いたくない人や、診断書の提出が難しい人にとっては参考になると思います。

 

効果のあった対策

まずは効果のあった対策について紹介します。

しかし、あくまでも私にとって効果のあった対策になるので、自分自身の状態に合わせて参考にしていただけると幸いです。

 

心療内科でのカウンセリング

こちらも先ほど紹介した記事に詳しく書いたので、記事から引用します。

 

色々試しましたが、個人的に一番効果があったのは二つ目の心療内科でのカウンセリングです。

 

私のきっかけが「母からの注意」だったこともあり、自分と他人の差別化、境界の区別を意識するようなカウンセリングが多かったです。

 

自分は自分。他人は他人。

他人が不快に思っていてもそれは自分の感情ではないし、自分が不快に思ったらそれは自分の感情として一度受け止める。

 

みたいなカウンセリングをひたすらやり、日常生活でもトリガー音が聞こえたらなるべくその考えを思い起こすようにしていました。

 

やはりいまだにトリガー音が聞こえたらゾワっとしますが、その感情の動く幅が少し小さくなったし、反応するトリガー音の範囲も少なくなったと思います。

 

はい。

認知行動療法的なものなのでしょうか。

とにかくこの心療内科でのカウンセリングが効果を発揮し、いまだにトリガー音に対する不快感や嫌悪感はありますが、一番酷かった時期に比べるとだいぶマシになりました。

 

イヤホンなしでは乗れなかった電車も、至近距離にトリガー音を発する人がいなければイヤホンをつけずに乗れるようになりましたし、食事の時も必ずイヤホンをつけていましたが、ある程度トリガー音がまぎれるようなガヤガヤした空間であれば、現在はイヤホンなしで食事を楽しめています。

 

心療内科に通院を始めたい、今行っている心療内科が合わないと感じている方は、お医者さんによるカウンセリングをしっかりと行ってくれる心療内科を選んでも良いかもしれません。

 

処方薬一覧と効果

最も効果があったと感じたのはカウンセリングでしたが、病院で処方された処方薬の中にも効果を感じたものがありました。

 

当時飲んでいた全ての処方薬と、それに対して感じた効果を書きますが、飲み合わせや体質によって効果は異なるので、自己判断で飲むのはおすすめしません。

 

レキサルティ

気休め程度に規定量の4分の1出してもらってました。

多分プラセボな効果しかありませんが、一応飲んだぞ!というお守り的な安心感はありました。

 

主治医の先生に副作用に眠気があること、効果が必ずあるとはいえないことなどを説明していただき、規定量よりだいぶ少ない量、かつ服用時間(さらに服用するかどうかも)は体調を見ながら自分で決めてOKという処方のされ方をしました。

 

低用量ピル

確かこの記事でも書いたんだけど、ミソフォニアの有無に関わらず生理に悩むすべての女子に一度検討してみてほしい。

ochamaru.hatenablog.com

 

私は生理痛や生理前の眠気がひどいなどがあったため、産婦人科で受験シーズンは処方してもらいました。

 

直接ミソフォニアの症状が改善するわけではありませんが、ミソフォニア以外の受験の阻害要因を取り除くという意味では効果絶大です。

 

市販薬一覧と効果

当時服用していた全ての市販薬と、それに対して感じた効果をご紹介します。

こちらもこの記事の内容を全て鵜呑みにせず、ご自身の体質などを踏まえて服用を検討してください。

 

ドリエル

こちらは睡眠導入剤的な薬です。

これも本当に効果があったかは分かりません笑笑

 

ミソフォニアでただでさへ集中力が続かないので、眠気による集中力不足を防ぐために試験日前だけ飲んでいました。

 

私は「本当に効果あった?」くらいの効きでしたが、中にはとても効果を発揮する人もいるようです。

そういった場合次の日に眠気が残ってしまわないかなど、受験に全然関係ない日に事前に試しておくといいと思います。

 

カフェイン剤

こちらも眠気による集中力低下防止。

起床後しばらくしても眠い場合は飲んだり飲まなかったり。

 

半夏厚朴湯

これは一つ目に行っていた心療内科で処方されていたため、新しい心療内科に通院し出すまでは市販のものを飲んでいました。

 

ミソフォニアへの効果はわかりませんが、当時あったストレスによる喉の違和感(ビニールがずっと喉に張り付いている感じ)は減りました。

 

築120年、人が住まなくなって20年放置された古民家の埃みたいな味がします。

 

セントジョーンズワート

パッケージに「ハッピーハーブ」と書いてあるので、やばい薬感が否めないですが、西洋では普通に使われるハーブらしいです。

これもミソフォニアそのものに対してというより、受験によるストレス症状緩和のために飲んでいました。

 

お守り程度の効果。

 

前泊

睡眠不足だと集中力が続かないので、地方からの受験ということもあり、前泊をしました。

 

直接ミソフォニアの症状が改善されるわけではありませんが、ミソフォニアの受験上での困難に、トリガー音に集中を阻害されるというものがあると思います。

なるべくトリガー音以外の要因で集中を途切れさせたくなかったので、睡眠不足は絶対に防ぎたいところ。

 

前泊をすることで睡眠時間も比較的長く取れますし、遅延の心配も減り、不安なく眠れます。

前泊に関してはこちらの記事を参考にしてみてください。

ochamaru.hatenablog.com

 

学力を上げる

違う、そうじゃないって声が聞こえる気がします。

まじごめん。

 

 

でも正直これが一番手っ取り早く効果的だったと思う。

 

全くトリガー音のない快適な状態で2ランク上の学校に合格できるくらいの学力にしておけば、受験会場で受験した状態で志望校に合格できるのでは……?

ミソフォニアのせいで40%集中になってしまうのであれば、40%の集中力でも志望校の合格点取れる学力になればいいのでは……?

という考えでした。

 

今思うとあまりにも根性論。

 

ミソフォニアの場合、受験ではトリガー音が問題となるので、①集中しすぎて音が聞こえない状態まで、超短時間で持っていくor②回答中にトリガー音を聞く回数をなるべく減らす(回答時間を短くする)しか、自分でできる対策がありません。

 

①の場合、休み時間にトリガー音が聞こえたらもう集中できないですし、自分で集中しようと思うと余計に集中できなくなるので難しい。

②ならワンチャンあるか?ということで、短時間で解き切る練習をしました。

 

5分に1回トリガー音がなる場合、10分で解き切ればトリガー音を聞く回数は2回ですみます。

 

短時間で解き終わるスピード集中力がなくても合格点を取れるような学力をつけることに全振りしていました。

 

共通テスト利用受験を活用

いわゆる「滑り止め」「安全校」のようなところは、共通テスト利用受験で受験しました。

一回の受験で複数校出願できるので、ストレス対効果は高いと思います。

 

耳を塞ぐ

物理。

でもこれが案外効果あったので一応紹介。

 

なるべく外界の音が聞こえない耳の塞ぎ方を研究し、最も音を遮断できる方法で耳を塞いで解いていました。

 

もうね、他人の視線とか言ってらんないのよ。

 

回答書く時だけ手を離していました。

 

逆効果だった対策

試してみたものの逆効果だったと感じる対策を紹介します。

 

音に慣れようとする

一時期トリガー音に慣れようとして、わざと図書館とかの公共の場で勉強していた時期があります。

 

 

 

マジでやめた方がいい。

 

 

 

だって慣れないもん。

慣れでどうにかなるならこんなに苦労しないよ。

 

先述のように、学力を上げればすべて解決するのでは説が自分の中にあったので、効率を下げてまで不快な環境で勉強するくらいなら、快適な環境で勉強しまくってミソフォニアを凌駕する学力を身につけた方が効率的という結論に至りました。

 

ミソフォニアの受験は簡単じゃない

受験は簡単じゃないっていうか、もう人生が簡単じゃない。

生きてて偉いよ。日常生活ハードモードすぎるよね。

 

ミソフォニアは認知度が低いということもあり、相談できないことも辛さの一つだと思います。

ブログのコメントもツイッターもできる範囲でお返事しますので、私でよければ気軽にメッセージを書いていただければと思います。

 

 

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