無料で楽しめる!市ヶ谷の杜本と活字館に行ってみた①常設展編
こんにちは。静岡県産のおちゃ(@ocha_shizuoka)です。
みなさんは市ヶ谷の杜本と活字館をご存知でしょうか。
市ヶ谷の杜本と活字館はJR市ヶ谷駅から徒歩15分の場所に位置する入場無料の文化施設。
活版印刷をはじめとした様々な印刷の種類や歴史など本作りに関わることを体験しながら学ぶことのできる施設です。
休館日は月曜と火曜、平日は11:30~20:00、土・日・祝日は10:00~18:00が開館時間となっており、遅い時間までたっぷりと楽しむことができます。
(2022年5月現在、新型コロナウイルス感染対策のため、来館は完全予約制となっています。)
私自身インスタグラムで偶然見つけたことがきっかけで今回訪問したのですが、そこまで大きな施設であること、また2020年にできた新しい施設であることもあり、正直あまり知名度は高くないかもしれません。
私も予約した時は「ワークショップだけ体験できればいいや。」くらいに思っていました。
しかし!
行ってみたら想像以上に楽しかった!!
無料とは思えないクオリティ。落ち着いた空間。
予定していた滞在時間を大幅に超えて楽しんでしまいました。
そこで今回は市ヶ谷の杜本と活字館の魅力をみなさんにお伝えすべく、3回に分けてレポートを書きたいと思います!
1本目の記事は常設展について。
他の方の顔が映らなければ写真撮影OKとのことだったので、写真を添えてお送りします。
<目次>
展示物と一緒に楽しみたい!クラシカルな建物
駅から歩くこと約10分。
大きな建物に囲まれる中現れるレトロな建物が今回ご紹介する市ヶ谷の杜本と活字館です。
大日本印刷の工場であった建物を、大正時代の姿に復元して市ヶ谷の杜本と活字館になったようです。
扉を開けようとすると受付の方が出迎えてくださり、そこで予約画面を見せてから入館します。
とてもフレンドリーなスタッフの方から説明を受けつつ、マップや企画展の資料などをいただきました。
後述しますが、ここではタッチパネル式の展示物などが多く、感染防止のため指サックが配られます。ちょっと面白い。
五感で楽しむ!1階の常設展
館内は印刷所・案内所・喫茶・記録室からなる1階と制作室・受付・購買・展示室からなる2階で構成されています。
予約していたワークショップまで時間があるため、まずは1階から見学しました。
レトロな内装の中、実際に印刷機が稼働する独特な音が響く館内。
目だけでなく、耳でも楽しむことができます。
順路に従い見学していくと活版印刷の作業手順が学べるようになっています。
なかなか見ることのできない貴重な機械がいっぱい。
↑職人さんの手書きの文字をもとに作られたパターン
↑実際に活版印刷で印刷されたもの
こちらはパターンから「母型」と呼ばれるものを作る機械↓
赤い矢印のついた棒の部分を職人さんが手作業で操作してパターンの上をなぞると、黄色の矢印の部分にある母型の元となる金属に、縮小されたサイズで転写されるそうです。
横のモニターで実際に職人さんがこの機械を使っている映像を見ることができます。
今回はあまり混んでいなかったこともあり、スタッフの方が説明してくださりました。
↑そしてこれが出来上がった母型
母型に金属を流し込んでできるのがこの活字。
膨大な量に驚きを隠せません。
これを写真のように一字一字並べて文章を作っていきます。
このコーナーでは実際に活字を並び替える作業の体験ができます。
お題は夏目漱石の坊ちゃんの一文。
モニターに映った活字が並べられた棚から文字を探してタッチしていくのですが、これがなかなか難しい......。
私は見つけるのが遅すぎて時間切れになってしまいました。
最後に自分が文字を探したスピードと、職人さんのスピードを見比べることができます。
他にもたくさんの体験コーナーがありました。
いつでもできる印刷体験
2階の制作室では様々な印刷機器を見ることができます。
ワークショップに申し込まなければ印刷体験はできないと思っていたのですが、しおりの制作体験は基本いつでもできるようです。
せっかく来たのでもちろんチャレンジ!
2階にいるスタッフの方に声をかけると、すぐに体験することができました。
こちらの卓上活版印刷機(通称キテン)を使って印刷体験をします。
ちなみにこの印刷機は現在でも購入ができるそう。
家にあったらちょっとかっこいい。
しおりの台紙の色、台紙の絵柄、印刷の色を選んで開始です。
スタッフの方の見本と説明を見てからやるのですが、見た目以上に力が必要でした。
出来上がったのがこちら。
↑赤い部分だけ印刷したよ
乾きづらいインクを使用しているため、2日間位立ってから紐などをつけてしおりにして下さいとのことでした。
体験は5分ほどで終わるため、時間がなくても大丈夫です。
インクがつかないように工夫をしてくださっていましたが、体験を希望する場合は念のため汚れても大丈夫な服装での訪問をおすすめします。
購買と活字ベンチコーナー
購買では自宅でできる製本キットなどのマニアックなものから、レターセットやしおりなどの日常的に使えるものまで、様々なものが販売されていました。
自分用のお土産にも家族や友人用のお土産にもできるようなものがたくさんあります。
エレベーターを降りてすぐの場所には活字ベンチと図書閲覧コーナーがあります。
活字ベンチはなかなかなインパクト。
一階の喫茶で購入した飲食物もここでいただくことができます。
閲覧図書コーナーにはマニアックでレアな本がたくさん。
友人と眺めているとスタッフの方がお声がけくださり、図書についての説明をしてくれました。
全体を通して、この施設は面積や来館人数に対して、スタッフの人数が多いように感じます。
みなさんとてもフレンドリーで、疑問があればいつでも聞ける点がとても良かったです。
続きの記事
常設展編はここまで。
ワークショップ・企画展編と喫茶編に続きます。
2本目のワークショップ・企画展編はこちら↓
https://ochamaru.hatenablog.com/entry/kikakuten
喫茶編↓
https://ochamaru.hatenablog.com/entry/umaumakissa
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