おちゃまるの頭の中

上智大学に通う現役大学生おちゃまるが、「いつもの学びをちょっと楽しく」を目指してためになるようなならないようなくだらないことをつらつら書くブログです。

無料で楽しめる!市ヶ谷の杜本と活字館に行ってみた②ワークショップ&企画展編

こんにちは。静岡県産のおちゃ(@ocha_shizuoka)です。

 

JR市ヶ谷駅から徒歩15分の場所に位置する入場無料の文化施設市ヶ谷の杜本と活字館

活版印刷をはじめとした様々な印刷の種類や歴史など本作りに関わることを体験しながら学ぶことのできる施設です。

小さな施設だからとワークショップ目当てで行った私ですが、想像以上の楽しさにびっくり。

無料とは思えないクオリティの展示に驚きます。

 

この記事は市ヶ谷の杜本と活字館レポの2本目、ワークショップ編です。

1本目の常設展編はこちら↓

施設の概要が知りたい方はこちらを先にお読み下さい。

https://ochamaru.hatenablog.com/entry/jousetsuten

 

<目次>

 

ワークショップに参加するには

ワークショップの参加には予約が必要なため、HPから事前予約をしました。

今回参加した印刷体験のワークショップの他にも、1階の印刷所の見学やスタッフの方に解説していただきながら展示物を見るワークショップなどもあるようです。

 

事前予約した画面を入館時に提示すると、受付でワークショップの参加番号が書いた紙を渡されます。

開始時間10分前までに2階に移動しておき、開始時間になるとスタッフの方からの呼びかけがあるので、その後は指示に従います。

 

平日ということやワークショップの実施頻度が高いこともあってか、私は実施日1週間弱前でも予約することができました。

しかし参加枠が4人と少ないため、確実に参加したい方や複数人で参加したい方は早めの予約が良いかもしれません。

 

今回参加したワークショップ

私はリソグラフでの印刷体験のワークショップに参加しました。

 

リソグラフとはチラシなどに使われている印刷方式です。

すべての色をいっぺんに印刷するのではなく、色ごとに印刷する特徴があります。

例えばトマトを印刷したい場合は、緑の部分を印刷→緑だけが印刷された紙をもう一回セット→赤の部分を印刷という順序をたどります。

 

そのためインク同士が重なったり、使用する紙の色が異なったりすることで生まれる独特の色合いやちょっとしたずれが味となり、なんとなく懐かしさを感じる印刷物が出来上がります。

 

いよいよスタート!

まずは印刷用紙となる紙の色を2種類選びます。

私はインクがそのまま発色する白と台紙の主張が激しい黒を選びましたが、パステルピンクや水色などもありました。

体験では事前に用意された2種類の絵柄を印刷するため、台紙の色も含めて計4種類の印刷物が出来上がります。

絵柄は定期的に異なるみたいなので、複数回の参加も楽しめそうですね!

 

その後は機器を見ながらリソグラフの仕組みについて、スタッフの方の説明を受けます。

リソグラフ印刷機器は、外見は一般的な大型の印刷機とかわりません。

 

使用方法もあまり一般的な印刷機とかわらず、ボタンを押すだけ。

あっという間に絵柄が印刷されます。

 

黒い紙の方は、モダンでクールな感じに仕上がりました。

 

その後は場所を移動し、出来上がった印刷物にハンコを押してデコレーションしていきます。

ハンコのインクは赤・緑・ゴールドの3種類です。

30分という時間の制限もあり、選んだ台紙のうち一種類をスタッフの方に切ってもらい、そちらにハンコを押していきます。

試し打ち用の用紙が用意されており、試し打ち用紙も持ち帰り可能です。

また宛名用シールも用意されているので、作った印刷物をポストカードとして送ることもできちゃいます。

 

完成品

ハンコの種類も多く悩みましたがなんとか完成。

 

白い方は台紙の色の影響がないため、インクの重なりによる色の変化がわかりやすいです。

リソグラフの性質上、強く擦るとインクが色落ちしてしまうそうなのでそーっと持ち帰ります。

 

実はこの印刷の絵柄やハンコの絵柄の一部、さらに常設展編でご紹介したしおりの絵柄は、大正3年に作られた「活版見本帖」に乗っているデザインだそうです。

こんな渋いおじさんやキュートな猫ちゃんが大正時代から生きているなんて......!

活版見本帖の一部はインターネット上で閲覧できるそうです。興味のある方は「秀英者 活版見本帖」で検索してみてください。

 

スタッフの方に言えば持ち帰り用の手提げ袋ももらうことができます。

また参加したいと思うような、大満足のワークショップでした。

 

企画展「100年くらい前の本づくり」

100年「くらい」というアバウトさがかわいいです笑

 

2階の約半分を占める展示室では、その時々の企画展が行われています。

今回は100年くらい前の本づくりということで、和綴が中心だった日本の本が、洋式製本の移入で変化する様子を学べます。

 

このように普段は見れない本の中身や構成も丸わかり。

 

製本方法の変化の裏にある時代の変化や、知識も材料もない中苦労と工夫を重ねる当時の人々の熱意が展示品から伝わってきます。

 

普段本を購入するときは書かれている内容にばかり注目しがちですが、製本や印刷について知ることで違った本の楽しみ方ができそうです。

普段は電子書籍派という方も、ここを訪れたら久しぶりに紙の本を買いたくなってしまうかもしれませんね。

 

 

続きはこちら

喫茶編↓

https://ochamaru.hatenablog.com/entry/umaumakissa

 

 

 

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