こんにちは。静岡県産のおちゃ(@ocha_shizuoka)です。
私は政治経済選択で上智大学、金沢大学、立教大学などの様々な大学を受験しました。
「政治経済は受験できる大学の選択肢が狭くなる」「日本史・世界史選択に比べて不利」「時事問題の対策が難しい」など、政治経済受験を否定的に見る言説を多く目にしてきましたが、私自身は受験中も、大学入学後も政治経済を選択していて良かったと感じる場面が多いです。
そこで今回は
・政治経済は本当に受験で不利なのか
・政治経済受験のメリット・デメリット
・政治経済を選択すべき人
について書いていきます。
<目次>
政治経済は受験で不利なのか
なぜ政治経済は受験に不利と言われるのでしょうか。
よく挙げられる理由に
・受験できる大学が少ない
・点が取りにくい
・受験者数が少ない
→参考書や情報も少ない
・高校によっては日本史や世界史ほど受験対策を授業内で行わない
などがあります。
これらは半分は本当で半分は嘘だと思っています。
確かに政治経済で受験できない大学はあります。
しかし私立最難関に位置する早稲田、慶応、上智、MARCHは政治経済で受験可能な学部・受験方式が存在します。
点が取りにくいというのも時事対策などが関係しているかもしれませんが、単純に対象となる歴史が短い点や文化などは含まれない点では日本史・世界史よりも学習しやすいでしょう。
特に人名や事件名などは日本史と世界史に比べて圧倒的に馴染み深いものが多く、普段からニュースを見るのが好きな人にはおすすめです。
高校の授業で扱わないというのも壁の一つかもしれません。
しかし、受験生のなかですべての科目内職せずに受けている人は少ないのではないでしょうか?
結局は授業に頼らずに、自分の志望校に合わせたレベルの学習をしていく必要があるので、授業内容自体はそんなに関係がないのではないかと思います。
ちなみに私の高校時代も政治経済受験はクラスに私含めて二名のみ、政治経済の担当教員は一人、しかも退職後の再雇用だったため昼休みや放課後はもういないことが多いような状態でした。
確かに選択者は少ない
先述のように確かに選択者は少ないです。
例え受験とはいえ、みんなが選ばない選択をするのは勇気がいると思います。
しかし、逆にいえば政治経済の受験者も少ないということ。
少し勉強すると一気に全国順位が上がったりする点はモチベーションにつながりやすいです。
難関大・国公立大学に合格することに全く問題はない
例えば国立大学で言うと
・金沢大学
・筑波大学
私立大学では
・上智大学
・立教大学
などは政治経済での受験が可能です。(執筆時の状況です。必ず最新・公式の情報の確認をお願いします。)
他にも様々な学校を政治経済で受験することが可能なため、政治経済受験=難関大学・国立大学の受験はできないと言うことではありません。
政治経済受験のメリット
ここまでで政治経済受験だからといって必ずしも不利となる訳ではないとお分かりいただけたでしょうか?
ここからは政治経済で受験することにどのようなメリットがあるのかをお伝えしていきます。
用語が覚えやすい
日本史や世界史は用語が覚えにくいから苦手という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
同じ苗字が何人もいたり、しかもみんな似たような名前で読み方をわかりずらかったりして覚えられない、世界史に至ってはカタカナばっかりでみんな馴染みのない名前、なかなか頭に入ってこない……。
その点は政治経済では心配がいりません。
多くの人名は日本人で比較的最近の人。馴染み深いぶんスッと頭にも入ってきます。
イメージしやすく、理解しやすい
政治経済の用語は近年の出来事が多いです。
中には自分が生まれてからの出来事で用語になっているものも。
そういった用語はある程度前提知識を持っているものも多く、少しでも記憶に残っていれば興味を持って楽しく勉強しやすくなると思います。
私は教科書で紹介されている出来事について両親や祖父母に聞くことで、歴史的事実に家族のエピソードが加え、より覚えやすくしていました。
対象の年代が狭い
日本史や世界史より対象となる年代が狭いのは大きなメリット。
「その分深く学ばなければならないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、あくまで政治と経済分野についてのみ。文化などの知識は問われません。
また難関大学であれば政治経済でなくても非常にニッチな知識を問う設問があることも少なくないため、結局細部まで理解しなければならないということに変わりはないと思います。
大学に入ってから役に立つことも多い
私自身政治経済で受験して良かったと一番感じる理由がこれです。
もちろん日本史や世界史が役に立たないわけではありませんが、特に政治経済の知識は大学に入ってから役に立つ場面が非常に多いと感じます。
日常生活で役に立つ
政治経済で身につけた現代の知識は、日々の時勢やニュースを理解するのに非常に役立ちます。
政治経済は単に法律や制度を覚えるだけでなく、それらの成立の背景はどのようなものだったのかを理解する必要がありますが、その流れは今現在まで脈々と続くものです。
背景知識があることで現在への理解も深まります。
講義内で役に立つ
大学入学後、講義内で政治経済の知識が役にたつ機会が想像以上に多かったです。
学部にもよる部分はあると思いますが、文系の学部学科でしたら必ず役に立つ瞬間があると思います。
特に法律に関する知識は多くの学科に共通して必要になるものです。例え浅いものであってもある程度知っているだけで、大学の講義内容が理解しやすくなったり、レポートを書いている時に「そういえばあんな法律あった気がするな。レポートのテーマに関係していて使えそうだから調べてみよう。」といった、引き出しとしての使い方ができたりします。
政治経済受験のデメリット
では政治経済を選択することによるデメリットはあるのでしょうか。
少数ではあるが、受験できない大学もある
私立大学はほとんど問題ないですが、特に国公立大学では少数ながら政治経済の受験が難しい大学もあります。
すでに第一志望が決まっており、そこが政治経済受験できないという方、まだ第一志望は決まっていないが国公立を受験するというかたは政治経済を選択するかどうか、慎重に検討してください。
情報が変化していく
完全に過去の歴史である日本史や世界史と異なり、政治経済は情報が変化していきます。
必ず参考書は最新のものを使用する、時事問題にアンテナを張るなどの工夫で対応しましょう。
政治経済受験が向いている人
これらのメリット・デメリットを踏まえて政治経済での受験が向いていると言える人はこんな方です。
・日本史や世界史の用語を覚えるのが苦手
・普段から時事問題に関心がある
・法学部や経済学部をはじめ、少しでも法律や経済に関連した学部を受験したい
このポイントに当てはまる方は、政治経済での受験を検討してみてはいかがでしょうか。
自信を持って政治経済を選択して!
受験では不利と言われることもある政治経済ですが、実はメリットも少なくありません。
自分は政治経済での受験の方が向いている!と感じる方は、自信を持って政治経済を選択してください。
関連する記事
【政治経済のおすすめ参考書一覧はこちら↓】
【政治経済の一問一答の選び方・使い方はこちら↓】
↓ポチッとしていただけると次の記事も頑張れます↓
↓こちらでもぜひからんでいただきたいです!↓
記事にすらならないくだらないことを呟くTwitter おちゃまる(@ocha_shizuoka)